「上虚下実」や丹田を育てる練習に。女神のポーズすなわち四股
女神のポーズ。サンスクリット表記ではウトゥカタコーナーサナというそうです。
何となく知ってはいましたが、受けたヨガクラスで出てきたことは、ほとんど、まったくといっていいほどないポーズでした。
複数の流派やスタイルのクラスに参加してきましたが、ほぼ記憶がありません。
ある流派や教えの流れで、よくやる方々とあまりやらない方々がいるんでしょうか。
が、これ、すごくいいポーズだと思います。
非常に、腰が据わる。
下腹の奥のほうに「丹田」や「肚」といわれる概念の部分があります。
エネルギーの源であり、体を動かすときの起点になるばかりでなく、充実した丹田はどっしりとしたふらふらしない心を養います。
この、下はどっしりと安定していて、上は軽やかで自由な状態を「上虚下実」といいます。
まさに女神のポーズでやりたいことはこれ。
ポーズのやり方は、
1. 脚を左右に大きく開いて、45度くらい外に向ける。
このとき、つま先だけでなく、腿の付け根から外に回すようなつもりで、腿の骨・膝・つま先が同じ方向を向くようにする。
2. 腰を真下に落として膝を曲げる。
3. 胸の前で合掌するか、腕を横に広げて肘を上に曲げる。
踵を上げるバージョンもあるようです。この場合、体重が小指側にいかないように気をつけたいです。
腰が前に傾いてお尻を突き出すような恰好にならないように。
お尻を突き出すとはいえないまでも、真下に降りているつもりでもけっこう腰が傾きがちです。
こうなると、腰が前に傾く分、胸を張って上体をまっすぐにしようとします。正面からはいい姿勢に見えますが、真下に降りてはいないのです。
逆に、前傾しないようにと思うあまり腰を丸めて後ろに傾けないように。
ただし、本当に真下に降りるのはかなり難しいと思います。
相撲の「四股」の「腰割り」と同じ体勢です。
相撲でも四股は大変重要で、筋トレの意味だけでなく、精神を安定させるのに必要な稽古とされているそうです。
体を絞るのにもいいようです。
貴乃花さんが引退したあと、四股で100キログラム落としたという話を読んだ記憶があります。もちろん四股だけをやっていたわけではないとは思いますが。
続けると、下半身が安定して強くなった感覚が生まれてくると思います。