ヨガクラスで講師が言う「吐いて」「吸って」のかけ声
ヨガのクラスで、動くときに「吐いて」「吸って」「吐きながら○○する」「吸うときに○○する」といった説明をすることがあります。
流派やスタイル、クラスの趣旨や講師によってやり方や考えはそれぞれで、何が正しいというものでもありませんが、今のところわたしがこれを言う場合、これはあくまでガイド、つまり、これに沿ってやるといいのではという案内にすぎません。
呼吸の指定をするのは、
1.息を止めないでほしい
2.自分の呼吸を意識してほしい
3.このときにこの呼吸をしたほうがやりやすい・効果がある
といった理由です。
「自分の呼吸を意識してほしい」とは、意図的に呼吸をコントロールするのではなく、自分がいまどんな呼吸をしているかを意識するということです。
なのでタイミングがずれても、もし吐くと吸うが逆になってしまっても、特段問題はありません。
呼吸の長さは人それぞれ、そのときどきなので、「吐いて」と言われている間にもう吐ききって次の息を吸っていることもあるでしょうし、「吐いて」が終わって「吸って」になってもまだ吐いていることもあるでしょう。
確かに、呼吸をコントロールする練習もあります。
また、肺の領域を余さず使うことや心のリラックスのためには深い呼吸がいいので、早く次の呼吸が始まってしまうよりは長く深い呼吸が可能なほうが望ましいには違いありません。
が、動いているときに、呼吸のかけ声に従うことを最優先にする必要はありません。
あくまでも自分の呼吸が無理なくできることが大切です。
そして、かけ声よりも、自分の呼吸と自分の動きが合っているほうがいいです。
かけ声を意識しすぎて「言われたとおりに呼吸しなければ」と頑張るよりも、呼吸の指定は目安ととらえて、自分の呼吸でヨガの動きを楽しむほうが、ずっと効果があると思います。